新耐震木造住宅検証法

熊本地震の被害状況を受け、昭和56年6月から平成12年5月までに建築した木造2階建て以下の在来構法の建物について新しい検証法ができました

昭和56年6月以降はいわゆる新耐震基準といわれていますが、平成12年に改正が行われ「金物」や「バランス」規定が規定されました

今回の資料によると、無被害の木造建築物が昭和56年~平成12年の建築で20.4%・平成12年以降の建築で61.4%とのことです

(ちなみに昭和56年以前に建築した木造建築物の無被害率は5.1%)

このような背景から今回の新しい検証法ができたようです

内容は

簡易なチェック項目による所有者等による検証を行いOKであれば耐震性ありで終了

NGであれば専門家による検証を行い耐震性が劣る場合、耐震改修を検討

この内容は5月に公表されたばかりですから、まだ周知されていませんが、まずは所有者による検証からスタートするのですから行政や僕たち専門家が情報発信を行い、一般の方に知っていただかなければならないと思います

昭和56年から平成12年であれば築20~30年くらいです。家族構成も変化しそろそろ改修という時期かもしれません。

僕は耐震改修は価格や工事中に住み続ける不便さから、通常の改修や修繕と合わせて実施すべきものだと思います

絶好のタイミングを逃さないようにしてほしいと思います。